ちょっとした事情があって、
今年これ迄に行われた皇室祭祀を確かめた。
4月11日に昭憲皇太后百年式年祭が執り行われている。
式年祭というのは、決められた年(式年) ごとの崩御日に当たる日に
行う祭り。 明治天皇の皇后だった昭憲皇太后が崩御されて百年。
大きな区切りの式年祭が行われたのだ。
その事実そのものは、かねて承知していた。
今も皇室祭祀のあり方の規範になっている
旧皇室祭祀令の規定に、 当てはまらない。
言うまでもなく、皇室祭祀令の法的な効力は既に失われている。
しかし、伝統を重んじる皇室祭祀では、
戦後も極力、 それを尊重して来た。
先帝以前三代の(天皇の)式年祭」の規定はあっても(第12条) 、
三代も前の“皇后”の式年祭など全く予定していない。 」
宮内庁の報道担当セクションに電話を入れた。
これについて取材した者はいなかったようだ。
ちゃんと調べてから回答して下さるとのこと。 電話を切って待つこと暫し。
掌典職に確認しました。
確かにご指摘の通り、
この式年祭は旧皇室祭祀令には規定がありません。
でも思し召しによるものです」
全身に電流が流れたような衝撃を受けた。
ご高齢の陛下のご負担を僅かでも軽減しようと
苦心している最中、 巨大なご負担を平然とお引き受けになって、
陛下はかくも大切なお祭りを思い立ち、厳かに執り行われたのだ。
まさに日本最高の「祭り主」たる陛下なればこそ。 こんな重大な事実に今頃やっと気が付くとは。
我が身の迂闊さを恥じ入るのみだ。
すると、
式年祭というのは、決められた年(式年)
行う祭り。
今年は、
そこで、
勿論、
だがこれは、
旧皇室祭祀令の規定に、
後れ馳せながら、そのことに気付いた。
言うまでもなく、皇室祭祀令の法的な効力は既に失われている。
しかし、伝統を重んじる皇室祭祀では、
戦後も極力、
ところが、旧皇室祭祀令では
「
三代も前の“皇后”の式年祭など全く予定していない。
「はて?
旧皇室祭祀令に含まれない祭祀が行われるとは珍しい。
早速、
どうやら私以前に、
ちゃんと調べてから回答して下さるとのこと。
一度、
先方から電話。
「お待たせしました。
確かにご指摘の通り、
瞬間、
何たること。
周囲が、
苦心している最中、
まさに日本最高の「祭り主」たる陛下なればこそ。
それにしても、
我が身の迂闊さを恥じ入るのみだ。